【Excel VBA】改行コード（ＣＲ、ＬＦ、ＣＲＬＦ）の使用方法

Excel VBAにて作業をしていると、文字列の途中や最後に改行コードを入れたい、出力ファイルにも改行コードが入るようなことが時々発生します。

その改行コードなのですが、Excel VBAで扱える改行コードは3種類あります。

以下がその3種類です。

カーソルを新しい行に移す

現行MAC（MACOS9以降）、UNIX、LINUXでの改行コード

VBA内コード："vbLf"

vbLfで改行

Sub CellTest()
    
    s = "abc" & vbLf & "xyz"
    Cells(10, 10) = s
    
End Sub

同様に、2行目を変更してメッセージボックスに表示してみます。

vbLfで改行

Sub MsgBoxTest()
    
    s = "abc" & vbLf & "xyz"
    MsgBox s
    
End Sub

カーソルを左端の位置に戻す

古いMAC（MACOS9以前）での改行コード

VBA内コード："vbCr"

vbCrで改行（これは改行されず）

Sub CellTest()
    
    s = "abc" & vbCr & "xyz"
    Cells(10, 10) = s
    
End Sub

2行目を変更してメッセージボックスに表示してみます。

vbCrで改行

Sub MsgBoxTest()
    
    s = "abc" & vbCr & "xyz"
    MsgBox s
    
End Sub

CRとLFをあわせたもの

カーソルを左端の位置に戻して新しい行に移す

Windows側では通常これを使用します。

VBA内コード："vbCrLf"

vbCrLfで改行

Sub CellTest()
    
    s = "abc" & vbCrLf & "xyz"
    Cells(10, 10) = s
    
End Sub

これも同様に、2行目を変更してメッセージボックスに表示してみます。

vbCrLfで改行

Sub MsgBoxTest()
    
    s = "abc" & vbCrLf & "xyz"
    MsgBox s
    
End Sub

実際にこれらのコードを使用して実行してみると、結果は以下のようでした。

	vbCr	vbLf	vbCrLf
セル内改行	不可	可	可
メッセージボックス内改行	可	可	可

ただし、セル内改行では、文字列にvbCrLfを入れてセルに入れるとvbCrLfがvbLfに変換され実行されて改行されるようです。

メモ帳などでの改行コードはvbCrLfが使用されていますのでテキスト出力する場合にはvbCrLfを使用します。