Django Girls and Boys 備忘録

Python、Selenium、Django、java、iPhoneアプリ、Excelマクロなどで気付いたこと、覚えておきたいことなどを載せていきます。

【Excel VBA】ファイル一覧やファイル有無確認に使われるDir()の使用方法


ExcelVBAを使用してフォルダ内のファイル名などを取得する方法なのですが、たまにしか使わないのでやろうとするたびに使い方を忘れているので、備忘録として残しておきます。

 

Dir()を使用したフォルダのファイル名を取得する方法は以下のようになります。

 

 

 

目次

 

1.Dir()を使用したファイル名取得方法

 

Dir()は、フォルダのファイル一覧を取得する時やファイルの有無確認をするような時に使用します。

使い方は以下のようになります。

 

Dir[(pathname[, attributes])]

 

この中で、

pathnameは確認したいファイル名を指定します。

フォルダ名やドライブ名を含めて指定することができます。

pathnameにはワイルドカードも指定できます。

省略可能です。

 

attributesは取得するファイルの属性を表す数式(以下の表の定数)または値を指定します。

省略可能です。

 

 

定数 内容
vbNormal 0 標準ファイル
vbReadOnly 1 読み取り専用ファイル
vbHidden 2 隠しファイル
vbSystem 4 システム ファイル。Macintosh では使用できません。
vbVolume 8 ボリューム ラベル。この値を指定すると、すべての属性は無効になります。
Macintosh では使用できません。
vbDirectory 16 フォルダ
vbAlias 32 エイリアス ファイル。Macintosh でのみ使用できます。

 

Dir()関数は、引数に指定したファイル名を検索し、はじめに見つけたファイルのファイル名を返します。なかった場合には、""を返します。

 

2.使用例1

 

以下が使用例になります。

 

    Dim buf As String
  Path = ActiveWorkbook.Path + "\" buf = Dir(Path & "*.xls") Do While buf <> "" If LCase(buf) Like "*.xls" Then fn = buf Exit Do End If buf = Dir() Loop

 

およそ、内容は、以下の通りです。

 

  Path = ActiveWorkbook.Path + "\"

 

で、自bookのパスをPathに入れます。

 

   buf = Dir(Path & "*.xls")

 

で、自bookのあるフォルダ内にある拡張子に「.xls」が含まれるファイルを探し出しは

じめて見つけた1つ目のファイルをbufに入れています。

 

「Do While ~ Loop」内で、そのようなファイルがなくなるまで繰り返しています。

実際には、「.xls」が含まれるということなので、その中には「.xlsx」や「.xlsm」も入っ

てしまいます。そこで、「Do While ~ Loop」内で、

 

  If LCase(buf) Like "*.xls" Then 

 

とすることで、「.xls」以外の「.xlsx」や「.xlsm」を除外して「.xls」の時のみfnにbuf

を入れています。その後、

 

  Exit Do

 

で、「Do While ~ Loop」を抜けています。

 

繰り返しファイル名を抜き出したい場合は、2回目以降、単に、

 

  Dir()

 

とします。

 

  buf = Dir()

 

で、新たなファイルをbufに入れて、「Do While ~ Loop」で繰り返すことで、結果として、はじめて「.xls」ファイルを選び出したらfnにファイ名を入れてループを抜けてプログラムを終了しています。

 

3.使用例2

 

もう1つ似たような例ですが、

 

Dim buf As String, cnt As Long
Path = ActiveWorkbook.Path + "\"
cnt = 10 buf = Dir(Path & "*.xlsx") Do While buf <> "" cnt = cnt + 1 Cells(cnt, 1) = buf buf = Dir() Loop

 

の場合には、自bookと同じフォルダ内にある「.xlsx」ファイルを抜き出して

 

Cells(cnt, 1) = buf

 

で、Cells(11,1)から順に行番号を1ずつ増やしつつ「.xlsx」ファイルが存在する個数分ファイル名を記載します。

「.xlsx」の場合は、「.xlsx」を含むそれ以外の拡張子はないので、これのみで「.xlsx」ファイルだけが抜き出されます。

 

 

 

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