Pythonの仮想環境は、プロジェクトごとに依存関係を管理するのに便利ですが、開発環境を別のPCに移行する必要がある場合、仮想環境を移設する手順を知っておくことは重要です。
以下に、簡単かつわかりやすくその手順を紹介します。
目次
1.現在の仮想環境の依存関係を記録
移設元のPCで仮想環境を立ち上げ以下のコマンドを実行して、仮想環境内のパッケージ一覧を記録します。
pip freeze > requirements.txt
このコマンドにより、現在の仮想環境で使用されているすべてのパッケージとそのバージョンが、「requirements.txt」というファイルに保存されます。
「requirements.txt」ファイルは、移設先で同じ環境を再構築するための重要なファイルです。
2.移設先PCでのPythonインストール
移設先PCにPythonがインストールされていない場合、[公式サイト](https://www.python.org/)から同じバージョンのPythonをダウンロードし、インストールしてください。
3.新しい仮想環境の作成
移設先PCで仮想環境を作成します。仮想環境用のフォルダを作成しそのフォルダに移動します。
以下のコマンドを使用して仮想環境を構築します:
python -m venv 仮想環境名
例:
python -m venv myenv
作成した仮想環境を有効化します:
myenv\Scripts\activate
source myenv/bin/activate
4.requirements.txtファイルのコピー
仮想環境を別PCに移設するには、先程作成した以下のファイルをUSBメモリやクラウドストレージ(Google Drive、Dropboxなど)を使って別PCのプロジェクトフォルダにコピーします:
「requirements.txt」ファイル
5.依存関係のインストール
仮想環境を有効化した状態で、移設した「requirements.txt」ファイルを使い、必要なパッケージをインストールします。
pip install -r requirements.txt
これにより、元の仮想環境で使用していたすべてのパッケージが再インストールされ、環境が復元されます。
補足: 仮想環境自体を直接コピーする方法
仮想環境フォルダ全体を別PCにコピーした場合、パスの違いなどによって仮想環境や仮想環境の依存関係が正常に動作しない場合があります。
安全かつ確実に移設するためには、`requirements.txt`を使用して環境を再構築する方法がベストです。
以上が、Python仮想環境を別PCに移設する手順の紹介になります。
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