Excelマクロを書いていると、
「これって数字として扱っていいの…？」
と確認したくなる場面、必ず出てきます。
たとえば——
-
ユーザーが入力した値が本当に数字か確かめたい
-
シートから読み込んだ値が数字なのか文字なのかチェックしたい
-
空白や文字が混じっていないか事前に検証したい
そんなときに大活躍するのが IsNumeric() です。
一見地味ですが、「ミスを未然に防ぐ」超重要な関数なんです✨
🌱 IsNumeric()の基本をサクッと理解しよう
IsNumeric(値)
→ 数字として認識できる場合 True、そうでなければ False を返す
とてもシンプル！
▼ 実例
Debug.Print IsNumeric("123") ' True
Debug.Print IsNumeric("12.5") ' True
Debug.Print IsNumeric("-8") ' True
Debug.Print IsNumeric("ABC") ' False
Debug.Print IsNumeric("123ABC") ' False
Debug.Print IsNumeric("") ' False
💡 基本の使い方
Sub IsNumericDemo()
Dim value As String
value = InputBox("数字を入力してください")
If IsNumeric(value) Then
MsgBox "これは数字です！"
Else
MsgBox "数字ではありません。もう一度試してください。"
End If
End Sub
🧩 よくあるケース：シートのデータチェック
Excelには「数字に見えるけど実は文字列」という罠が多いです。
たとえば：
-
「123」（文字列）
-
「1 234」（スペース入り）
-
「１２３」（全角数字）
-
「1,234」（カンマ入り）
こうした混在データを判定するのにも IsNumeric が使えます。
Sub CheckSheetValues()
Dim i As Long
For i = 1 To 10
If IsNumeric(Cells(i, 1).Value) Then
Debug.Print Cells(i, 1).Value & " → 数字"
Else
Debug.Print Cells(i, 1).Value & " → 数字ではない"
End If
Next i
End Sub
🔎 応用：数字の場合だけ計算する
Sub SafeAdd()
Dim a As Variant
Dim b As Variant
a = "100"
b = "20x"
If IsNumeric(a) And IsNumeric(b) Then
Debug.Print a + b
Else
Debug.Print "どちらかが数字ではありません"
End If
End Sub
⚠️ 注意点：IsNumeric() は“認識できる数字”が広い！
Excel VBA の IsNumeric はけっこう懐が広く…
Debug.Print IsNumeric("1E4") ' True（指数表記）
Debug.Print IsNumeric("１２３") ' True（全角数字）
Debug.Print IsNumeric(" 12") ' True（冒頭スペースOK）
「なぜこれが数字扱いになるの？」
という疑問が減ります。
必要に応じて Trim() や Replace() と併用するのもおすすめです。
🎯 まとめ
| 判定する内容 | 結果 |
|---|---|
| "123" | True |
| "12.5" | True |
| "１２３"（全角） | True |
| "-5" | True |
| "123ABC" | False |
| ""（空） | False |
| " "（スペースのみ） | False |
