【Python Selenium】EdgeのI.E.モードのドライバー設定での拡大率、保護モード設定チェックを無視する方法

PythonでSeleniumを使用してWebサイトへアクセスする場合ですが、ブラウザとしてEdgeを使用する場合のドライバーのインストール、設定とWebサイトへのアクセス方法については以前以下のような過去記事で紹介しました。

kuku81kuku81.hatenablog.com

また、先日、I.E.のサポートが終了しましたが、システムによってはI.E.でアクセスしなければというシステムもまだ残っていると思います。

EdgeのI.E.モードでドライバーを設定してWebサイトへアクセスする方法については事前準備での設定と共に以下の過去記事にて紹介しています。

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EdgeのI.E.モードの場合は、事前設定として、拡大率や保護モードの設定を行っておかなければならないということでした。

この場合、拡大率や保護モード設定が普段使用して設定と異なっている場合、その都度設定する必要があることになります。

そもそも拡大率や保護モードの設定自体はなぜ必要かというと、ドライバー設定時にチェックがあるため設定が違っているとその時点でエラーが出て終了してしまうため設定をしておかなければなりませんでした。

そこで今回は以上のような設定チェックをしないでもいいような場合に、プログラム上のドライバー設定に際し、拡大率や保護モード設定のチェックを無視するような設定方法を紹介します。

こうすることで特にチェックの必要のない場合には、毎回の設定変更をしないですむことになると思います。

１．ドライバー設定での拡大率、保護モード設定チェックを無視する方法

元々過去記事で紹介したEdgeのI.E.モードでのドライバーの設定例は、以下のようなものでした。

from selenium import webdriver
import os
from selenium.webdriver.chrome import service as fs

ieOptions = webdriver.IeOptions()                                                       
ieOptions.add_additional_option("ie.edgechromium", True)                                
ieOptions.add_additional_option("ie.edgepath",'C:\\Program Files (x86)\\Microsoft\\Edge\\Application\\msedge.exe')

path_driver = os.getcwd()+'\IEDriverServer.exe'
# ドライバー指定でEdgeブラウザを開く
ie_service = fs.Service(executable_path=path_driver)
driver = webdriver.Ie(service=ie_service, options=ieOptions)

driver.get('https://www.google.com/')

拡大率と保護モードの設定チェックを無視する場合、以下のように無視する設定をそれぞれ１行ずつ追加します。

from selenium import webdriver
import os
from selenium.webdriver.chrome import service as fs

ieOptions = webdriver.IeOptions()                                                       
ieOptions.add_additional_option("ie.edgechromium", True)

########拡大率設定チェックと保護モードチェックしない設定########
ieOptions.ignore_zoom_level = True
ieOptions.ignore_protected_mode_settings = True
############################################################
                                
ieOptions.add_additional_option("ie.edgepath",'C:\\Program Files (x86)\\Microsoft\\Edge\\Application\\msedge.exe')

path_driver = os.getcwd()+'\IEDriverServer.exe'
# ドライバー指定でEdgeブラウザを開く
ie_service = fs.Service(executable_path=path_driver)
driver = webdriver.Ie(service=ie_service, options=ieOptions)

driver.get('https://www.google.com/')

追加したものはコメント行を除いた行数で６，７行目です。

６行目の、

ieOptions.ignore_zoom_level = True

が拡大率設定チェックを無視する設定

７行目の、

ieOptions.ignore_protected_mode_settings = True

が保護モードの設定チェックを無視する設定です。

これら２行を追加することで、ドライバー設定時の拡大率と保護モードの設定チェックをしなくなりますので結果的にその都度の設定変更をしないですむことになります。

また、PythonにてSeleniumを活用してスクレイピング、RPA化などを行っていく場合に必要となりそうな内容の記事を一覧として以下にまとめましたのでよかったらご参照ください。

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【Python】キーボード、キー入力判定方法 - Django Girls and Boys 備忘録

【Python】keyboardライブラリでのキー入力検出に使用可能なキーの種類 - Django Girls and Boys 備忘録